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Tomamu
Hokkaidō

Wakaranai Lodgewakaranai

選ばなかった名前 | Wakaranai Lodge

選ばなかった名前

わからない・ロッジ

「わからなくても、大丈夫」

このロッジの名前は、

最初から決めていたものではありません。

むしろ、

気づいたら、ここにあった名前です。


昔から、

わたしたちの中には

ひとつの感覚がありました。

それは、

わかったつもりにならないこと。

知らないことを、

急いで埋めようとしないこと。

人生は、ときどき

「もう全部わかっている」と思った瞬間に、

そっと足元をすくってきます。

それを、何度も経験してきました。


学生のころ、

カナダでスキーと山の運営について学んでいたとき、

その感覚は、ひとつの小さな遊びになりました。

もし自由に山をつくれるとしたら、

どんな場所になるだろう。

半分は冗談で、

半分は本気で。

型にはまらない、

でもちゃんと居場所になる山。

その架空の場所に、

わたしたちは

「Don't Know」という名前をつけました。


それは計画というより、

種のようなものでした。

しばらくのあいだ、

何も起きませんでした。

でも、

時間がたって、

場所が変わって、

雪が変わって。

その種は、

北海道で、ロッジとして

静かに芽を出しました。


「Don't Know」を、

日本語にしたのが

わからない です。

珍しく聞こえるからでも、

目立つからでもありません。

この場所が、

この言葉にいちばん

自然だったからです。

わからない、という言葉には、

謙虚さも、余白も、

少しの遊び心もあります。

そして何より、

わたしたちがこれまでに

大切にしてきた感覚が、

そのまま入っています。


Wakaranai Lodge は、

「わからないまま」でいることを

許す場所です。

急いで意味を見つけなくてもいい。

答えを出さなくてもいい。

わかるまで、

わからなくていい。


もし、

この名前を見て

少し立ち止まったなら。

「なんだろう」と

思ったなら。

それだけで、

もう十分です。